私の症状

    私は主に難発の症状がでます。最初の言葉がでてきません。
    吃音が出るのは、緊張する場面と言うことが決まっている場面です。特に、職場での電話対応、 挨拶、報告会などです。ひどいときは5秒ぐらい声がでません。 決まったことを言おうとすると、吃るかもと思い緊張し、実際に吃ってしまうという感じです。


「吃音」という言葉との出会い

    私は物心ついた時から特定の場面では吃っていました。
    学校で先生に当てられた時や朗読の時は、嫌で嫌で仕方ありませんでした。 でも、何とかやり過ごしてきました。
    しかし、大学4年生の卒業発表の練習がどうしてもうまくいかず、その時初めてネットで検索し、 自分が「吃音」なんだと分かりました。 吃音と分かってからも、特に対策をするわけでなく、卒業発表も何回も繰り返し練習することによって、 何とか乗り越えました。


社会人になってからの吃音

    問題に直面したのは社会人になってからです。 吃音と打ち上げずに会社に入りました。
    仕事をしていると、電話対応や上司への報告など、人とコミュニケーションをとることは 避けて通れません。 それに、職場という緊張感のある場なので、余計に吃ってしまいました。
    厳しい上司にあたってしまったということもあり、適応障害で2ヵ月間休職します。 その時も、自分が吃音だと打ち明けていません。
    復職後、違う現場に配属になり、そこは人間関係も良く、自分に合っていた仕事なので順調にいきました。 人間関係が良くても、吃りは治っていないので、電話対応や報告会などでは吃っていました。 そのとき、このままではずっとつらいままだと思い、吃音を克服しようと思い、 所沢にある国立障害者リハビリテーションセンター病院に通い始めました。 これがきっかけで、職場の人に吃音を打ち明けました。

    私が行っている対策が知りたい方は、「吃音対策」を見てください。


今、私が思うこと (2020/01/30現在)

    「逃げてもいい。
      逃げてもいいから、生き延びること。
      そして、心に余裕が出てきたら、吃音と向き合えばいい。」
    これに尽きると思います。
    自分の心が病んでいる時は、その回復を第一に考えましょう。 そして、回復したなと思ったら、吃音のことを考えればいいと思います。
    今でも、吃音さえなければ、もっと楽に生きられるのにな と思っています。 吃音があったから成長できたと思える程、自分は人間ができていません。
    これから一生、吃音と付き合うんだろうなと思っています。



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